プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピングの作り方入門04(プレゼンテーションについて)

Posted on 2013-04-03

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完成イメージを作ることに重点をおく
お金も機材もなくても、プランはできる
画像編集ソフトは使えるようになろう
静止画は、映像よりハードルが低いし手軽で作り込みしやすい

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プロジェクションマッピングでは、技術的な面やアイデアの話に注目がいきやすいと思います。しかし、僕の中でプロジェクションマッピングを作る上で最も重要だと思うのが、作品の完成イメージです。プレゼンテーションにも使えることはもちろんのこと、作品のアイデア出しや完成度を高めるための大事な資料になります。

このイメージが良ければ、作品は8割程度出来ていると言っても過言ではないと僕は考えています。プロジェクトを進めていく上で、先は明るいですね。もちろん、プロジェクターの性能から、リアリティのあるイメージを作り出すには、経験が必要です。現実ではあり得ないような明るくて美しすぎるイメージを作ったら、自分自身と作品の首を絞めてしまいます。逆に、誤解を恐れて暗すぎるイメージを作ってしまっては、プレゼンテーションする相手には響かないでしょう。

参考:六甲ミーツアート芸術散歩2010 六甲山上駅のプラン
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1、昼間の風景をベースに作成します。個人的には、レンズの歪みがない出ないように、遠くから望遠で撮影するか、photoshopで補正します。その方が、客観的なイメージが制作できると思うからです。
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2、昼のイメージを、夜に変える作業が必要です。ここでは、photoshopを使っています。そして、プロジェクションのイメージを建物の形に、レイアウト・マッピングして下さい。どうやって、昼を夜にするのかを説明するのは難しいですが、建物と空、光源の関係を観察して、再現するしかありませんね。

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3、いろいろなイメージを繰り替えて、イメージやプランをねることができます。もちろん、現実からかけ離れないような光量や画質にする必要がありますね。アイデアを差し替えやすいデータの作り方の工夫も必要ですね。

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4、これが実際に投影した時の記録です。だいたい、イメージとあっていますが、プロジェクターにはランプが入っているので、カメラで撮影する時に色味が偏りやすく、ホワイトバランスが緑がかってしまっていること。建物のサイズが大きいので、投影した映像の解像度が荒く見える事が、事前に制作したイメージとの差でしょうか。あと、最終的に投影した絵のレイアウトが変わる事は、許容範囲です。全体の印象は伝わればいいと考えます。

プロジェクションマッピングのプロジェクトが動き出す前から、お金もかけず、プロジェクターのような専用の機材を使わずに、デジタルカメラと画像編集ソフトがあれば、完成イメージは作り出すことができます。逆に言えば、プロジェクションマッピングはある程度規模の大きいプロジェクトになる可能性があり、建築のように計画で終わってしまい、なかなか実現しにくい場合があります。

プロジェクトが大きくなり、関わる人間が多くなるほど、計画性って重要になってきますよね。そういう意味でも、事前に、プロジェクトを走らせる初期の段階で、いきなり完成イメージを作ることは効果的だと思います。その時に、うまくいくのかいかないのかを判断してもいいと思います。

僕の場合、会期の2、3ヶ月前には、完成イメージが出来ています。さらに、3、4個の良いイメージが出来ていれば自信が出てきます。プロジェクションマッピングは、映像という印象があると思いますが、僕は静止画やグラフィックとして考えています。僕は、建物をどういう塗装をしようかというように考えますが、どういう映像を流そうかとは考えないですね。映像は、シークエンスや物語の展開という時間の変化の中に面白さがありますが、プロジェクションマッピングの場合は、建物の表情がどう変わったのかに面白さがあると、僕は考えています。そのため、僕は投影する映像が早く展開することを望まないですし、プレゼンテーションの完成イメージが動画である必要もありません。静止画でも十分表現できます。もちろん、動画も完成すれば、本番のシュミレーション映像として制作すればいいと思います。

僕が言いたい事は、プロジェクターを触る以前の段階で、企画の許可が下りる前の段階で、プロジェクトの方向性や面白さを確認することができるということです。その段階でしっかりと絵作りをしていけば、プレゼンテーションもモチベーションも良い方向に向かうと思います。

最後に、プロジェクションマッピングに必要な能力や条件は実績ですね。映像が作れる、技術がある、プロジェクター機材がある、ギャラ無しでもいいと言われても不十分だと思います。小さいプロジェクトでもいいから、実績を積み重ねていくことが肝心です。密室での展示であれば問題ありませんが、公共性のある場所での展示には実績が不可欠ですね。

Adobe Photoshop Elements 11 Macintosh版 [ダウンロード]

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