アート

【まとめ】村上隆さんによるギャラリー分類

Posted on 2012-01-16

村上隆さんの『芸術闘争論』で
解説されていたギャラリーの分類をまとめました。

A、金持ちと老舗のギャラリー
B、老舗のギャラリーの二代目
C、若くて元気な画廊
D、脱サラ組のギャラリー
E、ふろしき画商。転売屋。

カジュアルな分類でわかりやすい。

あと、元コレクターのギャラリーっていうのも
あると思いますが、これはDになるのでしょうか。

結論から言うと、若い作家には、
「C、若くて元気な画廊」がオススメということです。

通常、若い作家は、
「A、金持ちと老舗のギャラリー」に
憧れる傾向があるそうです。

たしかに、有名で資金も潤沢なため、
うまくいけば、良い機会が得られる可能性があります。
しかし、考え方が古い、ギャラリストが
高齢であることが欠点があるそうです。

要約すると重要な点は、
作家とギャラリストの年齢や価値観など
さまざまなレベルが近い方がいい
と私には受け取れました。

そして、資金の無い若いギャラリストと
一緒に苦労して作家も成長していく事が望ましいようです。
与えられるより、作り出していくということでしょうか。

たしかに、
強い者から、弱い者へ
成熟した者から、未成熟した者へ
一方的な取引は、いつか破綻してしまう気がします。

不均衡な関係は、継続してうまくいく
根拠があまりないでしょう。

一緒にステージをのぼっていけるような
パートナーシップが理想ですね。

最近、ギャラリーが廃業したという
悪い知らせを聞く事が増えました。

しかし、新陳代謝も必要で、
古いギャラリーを惜しむより、
新しい若いギャラリーの登場を望むべきでしょう。

もちろん、
包容力のある大ベテランギャラリストも
必要だと思います。

話は、ギャラリーから少しそれますが、
目上のキュレーターやアートマネジメントの人と
出会う機会がたびたびあります。
僕はあまり期待しないようにしています。

さきほども、レベルや取引の話をしましたが、
そこそこ若くてあまり実績のない僕に、
恵まれた機会を回ってくる可能性は非常に少ないです。

もちろん、可能性はゼロではありませんが、
期待をし過ぎて、判断を誤らないように
自制をするようにしています。

天から拾われることを待ち、
運命や待遇を恨むより、
自ら共に歩みだせる仲間を育てる方がいい。

村上隆さんによるギャラリー分類の考え方を読んで
自分の浅はかの考えとその欲望を省みました。

そして、ギャラリーという形式自体が
もう古いのではないのかという疑問も
いつか、解決しなければいけません。

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