日記
同じ考え方の人間が集まればいいの?
・個人より組織が悪い方が多い(合成の誤謬)
・考えは変わる。相手によって変わる。
・ルールは守らない方が得する場合がある。
・同じ考え方の人間が集まることは、クリエイティブではない。
珍しく政治の話をします。
民主党が次の衆議院選挙で、誓約書を書く、いわゆる踏み絵を設定するという話題があります。そして、それに賛同できず、結果的に公認されない鳩山さんは、政界を引退するという話です。
多くの人は、このことについて、ある程度の納得はできていると思います。
しかし、私は、違和感を感じています。
方法:誓約書を書く。党と議員の考えを統一させる。
結果:一致団結できる。離党者が出ない。
という式を民主党執行部は考えているのだろうと思います。
ただし、よく前回の選挙の思い出してみてください。
方法:新しいマニフェストを掲げる
過程:党や内閣が、マニフェストを守らない。
結果:国民や国会議員に支持されない。離党者が出る。
つまり、民主党の今回の課題設定ですが、別に議員の考えがバラバラだから、これだけの問題が発生したわけではないんじゃないかと考えます。言い換えると、個人じゃなくて、組織の経営や意思決定のプロセスに、問題があって党内外の人心が離れていったんじゃないかと思います。
もし、僕が民主党の新人や議員だったら、誓約書を書いたとしても、ハシゴ外される怖さがあります。私個人じゃなくて、組織が変化する可能性の方が高いからです。
民主党は、交渉による譲歩を繰り返してきました。当然、交渉はそういう面が大きいので、特別なことじゃないと思います。また、代表が変われば、党の考え方も変わります。
そういうことも内包しているのかと考えてしまいますし、分析力に少し疑問を持ってしまいます。そして、個人に責任を求めるような気がして、嫌な気がしますね。現時点で同じ考えの人を集めるより、組織の思考や意思決定プロセスを改善してくことの方が、起こりうる問題に対処していると思います。
そして、閣僚の中には、数名がサインはしたけど、TPPには反対です!という人も公言しているそうです。正直は馬鹿を見る状況になってしまいます。だが、今回指摘した矛盾を前提にすれば、守っても馬鹿馬鹿しい約束のようにも思えてきてしまいます。
しかし、よく考えてみれば、同じ考え、同じ職業の人間が集まるだなんて、これほどクリエイティブではないことはないですね。でも、クリエイティブを保証する仕組みを同時に考えていくべきですね。
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