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格安3Dプリンタ比較と考察 Cube×L5 3D

Posted on 2012-11-08


 

 

・完成度をあげるためには、デジタルスキル(3Dモデリング)とアナログスキル(立体造形)が必要
・資金調達型3Dプリンタは、情報が足りない
・対応OS、カートリッジや入荷情報は注意するべき

3Dプリンターの話題が続々と入ってきますね。

個人的には、年末も近いので、今年度の支出で3Dプリンタを購入するのか、決めたい時期です。

格安、高性能、消耗品やソフトウェア、データ共有など、比較する点はいくつかありますね。

今のところ、僕が気になっている2つの3Dプリンタを比較してみることにします。

画像  
名前 Cube L5 3D
価格 1299ドル 695ドル
送料 157.05ドル程度 75ドル
状態 完成品 組み立て品
印刷領域(インチ) 5.5 x 5.5 x 5.5インチ 7×7×7.5インチ
    (センチ) 14 x 14 x 14 cm 17.8×17.8×19cm
印刷層 0.25mm 0.125mm
出力する素材 ABS Plastic ABS or PLA plastic
接続方法 WiFi、USB接続 USB接続、SDカード
本体サイズ 26×26×34cm 不明
対応OS winXP(SP3)、win7 不明
付属 樹脂カートリッジ(500g程度) USBメモリ(サンプル込)
※ネオングリーン色 その他不明
USBメモリ(サンプル込)
クライアントソフト 無料ダウンロード 不明
モデリングソフト 49ドル(60日お試し) 不明
カートリッジ価格 50ドル/1個、139不ドル/3個 不明
カートリッジ消耗頻度 中くらいのもので13~14個 不明
入荷または実績 3ヶ月程度で出荷の実績 2012年3月出荷予定

このように表をまとめていくと、苦手な英語のスペック表を見ないといけないので、いろいろとことがわかってきて、勉強になりました。

資金やユーザーを集めて、商品をリリースするファンドやスタートアップ系のプロダクト(L5 3D等)は、正直、詳細のスペックが公表されていなかったり、メンテナンスやサプライの実績がないので非常に不安ですね。チャレンジというか投資だと思うしかないのかもしれません。

そういう意味では、cubeはサービスとしても完成度が高いですね。3Dのモデリングソフトもあるし、サプライの購入やデータの売買ができるプラットフォームのデザインもされています。サポートの対応も早いそうです。

cubeのユーザーズガイドPDF http://cubify.com/data/cube/cube_user_guide.pdf

また、cubeを実際に購入した方のブログが大変参考になりました。

ATM-factory
・http://atm-factory.com/?cat=8

このブログでは、実際にcubeの精度・性能がわかります。このブログでの収穫は、「フルデジタルとフルアナログの中間ぐらい」という言葉です。値段が手頃な3Dプリンタだと、完成度をあげるためには、出力後の手作業が必要になってくる場合が多いみたいです。だから、ある程度立体の知識や技術がないと難しい印象です。また、このブロガーは、目的がないと3Dプリンタを使いこなしていくことは難しいという意見でした。

モノ作り文化が、ツールを扱うことから発見していこうというようなメッセージがありますが、やはり相当物好きが根気がないと難しいと僕は感じてしまいます。

印刷物のプリンタであれば、完成したものが出力されますが、3Dプリンタであれば、仕上げるためには手を使いアナログの技術もないといけない、未完成で出力されると思った方がいいのかもしれません。

また、ブログの後半に紹介されていますが、form1といわれる20万円台で光造形の3Dプリンタだと、その仕上げの部分がだいぶはぶかれるようです。

目的、用途、レベルを考えて、それに見合った性能と値段の3Dプリンタを考え直さないといけませんね。僕には、まだ当分先の話になりそうです。

 

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