ビジネス, 道具

アイデアや仕事が行き詰まった時に考えること

Posted on 2013-04-18


「あきらめること」をポジティブに
リラックスすることが大事
ストレスや極度の緊張は思考を止める
『思考の整理学』と『アイデアの作り方』は読むべき
仕事に集中する時間だけでは、十分ではない
時間や労力を費やすほど効率が悪くなる「収穫逓減の法則」
連続思考時間より非連続思考回数が大事

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今日は、あまり仕事が捗らず、時間だけが過ぎていったような気がしました。

その原因を考えると、やることが一気に増えてしまって、少し焦りどれから手をつけていいのか、わからなくなってしまったことかと思いました。こういうことって、今までも何回もあって、いろいろと学んだはずなんですが、夢中になってすっかり忘れていました。我に返って、もう一度考えてみたい。

アイデアや仕事が行き詰まった時に僕が考えることは、まず「あきらめること」です。
何をあきらめるかというと、「いますぐに答えがでること、解決できること」を「あきらめること」ですね。いまは、ダメな時だと思ってあっさりあきらめるんです。

この考え方は、とても非常識ですが、でも「あきらめること」で、良いフラグがたちます。

ちなみに、僕はアイデア仕事が多いので、作業的な仕事は少ないです。またこの話は、時間をかければ、成果が出るという類の仕事ではないことを前提にしなければなりませんね。逆に、作業的な仕事は効率化や間に合わないという問題はあっても、行き詰まりにくいと種類の仕事だと思います。

一般的に、仕事が行き詰まったらすることってなんでしょうか。

  • 休憩する
  • 散歩する
  • コーヒーを飲む
  • タバコを吸う
  • そうじをする

共通点は何でしょう。きっと、リラックスまたはブレイクすることですね。

今回、僕が仕事が捗らない原因のひとつに、焦りやストレスがあると言いましたね。ストレスがあると、脳の中の動きも悪くなるのは、経験的に理解できるでしょう。また、テンパるとよく言いますが、その時は大抵自分のパフォーマンスは下がりますよね。脳にある扁桃体という感情を司る部分が関係しているようでパフォーマンスが落ちるつまり良い思考ができないらしいです。逆に、好きなことは苦にならず覚えられるのも、この反対の効果になるんでしょうか。僕は、脳の専門家ではないので、正確な表現ができていないと思うのでご了承下さい。

あと、適度な緊張感は、記憶力や集中力を高めるようですが、その適度って難しいですね。少し寒い、空腹などを適度という方もいるそうですね。でも、僕は空腹などの苦痛に感じるので、完全にリラックスした状況を好みます。

完全にリラックスした状態の良い例があります。よくアイデアが浮かぶタイミングについて、中国のことわざで「三上」というのがありますね。

  • 馬上(通勤)
  • 枕上(ベット)
  • 厠上(トイレ)

完全にリラックスしている場所ですよね。僕も思い当たる経験はたくさんあります。詳しくは、『思考の整理学』(外山 滋比古)の中で紹介されています。

あと、『アイデアの作り方』(ジェームス W.ヤング)の中で、シャーロックホームズが事件の調査を行って、事件の素材が集まってきたちょうどいいところで、急に映画を見に行ってワトソンが驚いたというようなエピソードがありますね。でも、映画館を出た時には、シャーロックホームズの頭の中で、事件の答えが見えつつあるという話です。これは、まず多くの情報を集めてから、頭の中でその情報が整理されて、解決の糸口が見えていくという流れを説明するエピソードです。

「三上」とシャーロックホームズの話での共通点はわかりますか。

  1. リラックスするブレイクする
  2. 他のことをする

アイデアを考える時、みなさんならどうしますか?もし、机に向かって真剣に考えるという意見があれば、失礼ですが僕は笑ってしまいます。たしかに、作業的な仕事、情報や素材を集める仕事なら、机に向かって働くことは普通です。でも、机に向かって、真剣に考えて良いアイデアが生まれたら、それほど楽なことはありません。

真剣に考えるという意識的な道のりでは、脳はうまく働いてくれないということです。リッラクスしたり、他のことをしているような油断している中で、良いアイデアが生まれやすいということです。直線的ではなく、曲線のように遠回りになってしまいますね。「アイデアのジレンマ」と言うことにしましょう。僕たちは、密かに無意識に考えていると言ってもいいんでしょうね。

違う言い方をすると、アイデアを生み出すには、時間や集中は必要条件であっても、十分条件ではないということですね。わかりやすく言うと、時間も集中も必要なんだけど、それだけで良いアイデアが生まれるとは限りません。リラックスしたり、他のことをしたりする余裕も必要だってことですね。もちろん、専門以外の知識や一般常識、または非常識な感覚だって、必要だと言えるかもしれません。

「あきらめること」で、過度な緊張を和らげ、自分や頭を油断させることで、アイデアを生み出す条件を整えると言えるでしょう。

次は、脳ではなく、経験則の話です。収穫逓減の法則というものがあります。

たとえば、ある人に1週間で課題を設定した場合、その成果が100だとします。もし、それを2週間に期間を延ばした場合では、成果は2倍にならない可能性が高いです。たぶん、100のままか良くて120〜160ぐらいではないでしょうか。または、1人じゃなくて2人で協力してその課題を行ったとして、成果は2倍にはなることは難しいですね。つまり、時間、資源やエネルギーを投入しても、その成果は比例しません。右肩上がりの直線ではなく、曲線を描きますよね。

つまり、1×2=2にならないということです。算数では正しくても、現実では間違いになることが多いでしょう。もちろん、荷物を運ぶといった作業では当てはまると思いますよ。

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したがって、1つのことに、30分、1時間、1日ずっと考えていたとしても、あまり効率的に成果があがらないということです。他の仕事をして、たまにその仕事をした方がよい。つまり、定期的に考える機会を設ける仕組みを作ることの方が、アイデア系の仕事には向くと思いますね。その仕事をするために、十分な時間が必要だということは、誰もが理解できると思いますが、その時間の形状が違うと思います。

連続思考時間より、非連続思考回数の方が重視すべきだと僕は思いますね。

成果が出ていないのに、同じ続けることはダメです!つまり、1つのことを30分、1時間考えてもダメなときは、「あきらめること」をオススメします。でも、ちょっと時間が経ってから、考えたらいいんです。僕の働き方では、数日や1週間程度で集中的に考えるより、2、3ヶ月の時間をかけて、ふと思いつくことを蓄積させていくことが多いですね。

「あきらめること」と非常識なことと言って、ちょっとビジネス新書的なレトリックのようにも、我ながら思ってしまいますがw 脳や仕事の性質と自分の願望や行動の性質とは大きなギャップ(アイデアのジレンマ)があることを理解することができれば、少しは楽しく働けるのではないでしょうか。

脳には妙なクセがある

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