日記

普通電車のススメ

Posted on 2011-07-07

普通電車だと座れることがうれしいです。
座りながら、MacBookAIR(以後、MBA)に向かっています。

OMMWRITREを手にして、
このブログを書くようになってから、

特急電車をやめて、
普通電車に乗るようになりました。

時間がゆっくりとれるので、
通勤時間を執筆に当てています。
そして、なぜかすごくはかどります。

しかし、電車の中で、考え、文章を書くことは、
単なる時間の効率化とは異なるような気がします。

私は、短い期間でしたが、
デザイナーをしている時代がありました。

その時、大きな課題だったのは、
アプリの使い方などのスキルではなく、
「アイデアが如何にして生まれるか」ということです。

考えても、アイデアは簡単には出てきません。
がんばっても、結果は同じです。
もしかすると、がんばればがんばるほどダメかもしれません。

アイデアのために、なぜか脳科学の本まで読みました。
がんばると焦りも生まれてきます。
脳にある扁桃体という部分は、
危機感を感じると思考を停止するみたいです。

この言い方は、専門的には正しくないかもしれませんが、
たしかに、気を抜いた時に、アイデアはふと生まれる経験はありませんか?

外山 滋比古氏の著書『思考の整理学』の中で、
中国で古くから伝っているアイデアが生まれる場所「三上」
について紹介がありました。

「三上」とは馬上・枕上・厠上を指し、
現代風に言えば、通勤・トイレ・ベットで
アイデアは生まれやすい。

たしかに、思い当たる方も多いと思いますが、
共通点は、リラックスしている時や仕事をしていない時ですね。

電車の中で、MBAに向かって文章を書くことに専念しています。
毎回、座る場所、隣の人、向いの人は異なります。
そして、私のことを知る人は、この車両には乗っていません。

環境の変化も、刺激になっているし、
仕事場でもないので、たしかに力も抜けています。
知的な仕事をするする場合は、
ある程度のリラックスは必要だと思います。

ただ、注意すべき点は、一度真剣に考えて、
一定時間をすぎてダメであれば、リラックスすることです。

ジェームス・W・ヤング氏の著作『アイデアのつくり方』では、
シャーロック・ホームズの奇怪な行動を取り上げています。
いい調子で捜査が進んでいくと、急に映画館で休憩をするという
ワトソンくんにも理解できない行動をとります。

これは結果的に、一定間隔でリラックスをして
無意識レベルで脳内で情報整理するという作業だったようです。
つまり、アイデアを生み出すための計算された作業でした。

前日に、浮かばなかったアイデアが、
翌朝の通勤時間に解決することもありえます。

さらに「収穫逓減の法則」という考え方を参考にすれば、
時間と仕事量は、比例することは限定的だ
ということはすぐにわかります。
つまり、1週間と2週間で行った仕事量は、
期間が2倍になっても、成果は2倍になるとは
限らないということです。

ずっと考えても効率が悪いので、
別のことをするのもひとつです。

そういう考えから、
通勤時間は有効に使いやすいと考えています。
そして、ゆったりじっくり時間を確保するには、
普通電車がオススメです。

たとえば、1時間の通勤時間でも、
特急から、普通に乗り換えると、
2〜30分しかかわらないでしょう。

健康のために、一駅歩くというのが流行りましたが、
アイデアのために、普通電車に乗るというのは、
どうでしょうか。

この節電の夏は、電車の中が涼しくて快適だし、
通勤が楽しくなりそうです。

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