道具

「映像展示の味方 脱DVD&PCへ」

Posted on 2012-09-25


僕が参加している六甲ミーツアートが始まりました。
10週間以上も映像を使った展示を行うのは、初めての経験です。

映像の再生、プロジェクターの起動をスタッフに任せないといけないので、簡潔なシステムが望まれます。もちろん、映像の画質を保ち、操作が簡潔というのは、容易なことではありません。

今回の展示では、いろいろと新しい挑戦を行っているのですが、再生機器に新しい機材を導入しました。

「メディアプレイヤー」を使い、DVDではなくUSBメモリーで再生しています。これで、画質を優先して操作が複雑なパソコンを使うことも、操作の簡潔さを求めて画質の悪いDVDプレイヤーを使う必要がなくなりました。

「メディアプレイヤー」は、一般的にTVにつなげるハードディスクレコーダーのハードディスク無しみたいなものです。もちろん、録画はできませんが。僕が使っている機種では、USBメモリか、SDカードを指して、ハードディスク代わりにしてつかいます。本体は、中身が空じゃないかと思えるほど軽く、値段も4000円ほどで購入できました。

映像出力は、HDMI(FullHD、16:9)やVGA(XGA、4:3)などで再生できます。映像の肌理(きめ)も荒くなく、私の私感ではPC出力の画質に大きく劣りませんでした。

画質も良く、コンパクトで、操作も簡単なので、今後も使っていこうと考えています。

ただ、さまざまな展示を見渡してみると、まだまだDVDが使われていることは驚きです。

僕にとって、DVDはもはや流通方法の1つで、DVDは商品を入れて売る手段だし、孫の写真や動画をおばあちゃんに渡す手段であって、再生するためのものではなくなってますね。

DVDはまだまだ当たり前のものなので、僕の感覚とギャップがあって仕方ありません。

DVDのメリット
1、流通、販売させやすい
2、データの取り込みやコピーがしにくい

デメリット
1、画質が低い(解像度720×480、圧縮形式が選べない)
2、時間がかかる(エンコード、DVDを焼く時間がかかる)
3、映像の差し替えにも手間がかかる
4、設置がしにくい(DVDプレイヤーは場所をとる、水平に設置しないといけない)

メディアプレイヤーのメリット
1、フルハイビジョンムービーに対応(解像度1920×1080)
2、圧縮形式が選べるので、アニメーションやCGもきれい
3、USBメモリに映像データをコピーするだけ
4、映像の差し替えや追加もコピーするだけ
5、コンパクトで軽く設置が楽
6、安いので複数台での展示も行いやすい
7、同じフォルダに複数の映像データを保存すれば、順番に再生しループをしてくれる

デメリット
1、デジタルデータが簡単にコピーされる
2、圧縮の形式やデータレートは本当に再生できるか確認する必要がある
3、マイナーな機材なので、耐久性の不安を感じる

DVDはダメだから、BD(ブルーレイ)というのは、さらに手間がかかってしまいます。DVDの数倍のデータをエンコードして、ディスクに焼くだけの機材と時間が必要になるからです。大容量の映像の場合は、PS3やHDDからの再生をすればいいと思います。

メディアプレイヤー以外では、外付けHDD対応のTV、USB型のアンドロイドという選択肢も増えてきています。機材がコンパクトになってきているので、これからも新しい機材に期待したいです。

僕はオススメしましたが、新しい機材は失敗覚悟で、実際に使ってみていろいろと実験してみないとわかりませんね。

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